美肌づくりの第一歩は、正しいスキンケア。
でも、実はアイテムごとの役割や使い方をきちんと理解できていないかも…なんて方も多いのでは?
そこで今回は、スキンケアアイテムごとのキホンをご紹介!
登録販売者・コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリストなどの資格を持つ私が、使う順番やおすすめの使い方、アイテムごとの役割や豆知識などをお伝えします。
今更聞けない…なんてあなたも大丈夫。おさらいの意味も込めて、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事でご紹介するのは、あくまでも一般的な使い方です。
化粧品の名称などには厳密な決まりがないものも多いので、メーカーごとによって定義も異なります。あくまでも製品ごとの説明にしたがって使うようにしましょう。
◆導入化粧水・導入美容液
「ブースター」とも呼ばれる導入化粧水・導入美容液。
洗顔直後の肌に使うことで、その後のスキンケアアイテムをより角質層に浸透させやすくする働きが期待できます。
必ず使わないといけないわけではありませんが、肌をやわらげる効果があるため、ごわつきやスキンケアのなじみが悪いと感じているときにおすすめです。
一部では「バリア機能を持つ角質層を壊して美容液成分の浸透を促進する」という説もあるようですが、ブースターは基本的に角質層にうるおいを与えるもの。アイテムにもよりますが、そもそも塗る系のアイテムで「角質層を壊す」というのは構造上難しいと言えるでしょう。
◆化粧水
肌に水分を補う基本のアイテム。まずは化粧水をきちんと使うのがスキンケアのスタートです!500円玉大を目安に、たっぷりと使いましょう。
コットン・手のどちらで塗布するかはメーカーの説明に従うのが基本です。
特に指定がない場合は、好みや肌の状態によって変えましょう。どちらにもメリット・デメリットがあります。
・手で付けるよりもべたつきを感じにくく、さっぱり付けられる
・敏感肌の方は、摩擦を感じてしまうことも
・肌の調子を確認しながらお手入れできる
・特にとろみのある化粧水などは、人によってはべたつきを感じやすい
◆美容液

ベースとなる化粧水と乳液(もしくはクリーム)では水分・油分を補うのが基本。
それに対して美容液は、個々の肌に必要な「美容成分」を角質層へ集中的に届けることを目的としているのが一般的です。
肌悩みに応じて必要な美容成分が凝縮されており、化粧水の後に使うものがほとんどです。
基本のケアだけではうるおいが足りないなら保湿に特化したもの、シミ予防なら美白美容液、未来の肌に投資するならエイジングケア系を…といったように、なりたい肌・現在の肌状態をイメージしながら、必要に応じて選びましょう。
◆乳液
乳液は水分と油分をバランスよく補い、肌に柔軟性を与えるアイテム。化粧水だけでは蒸発しやすい水分を、油分によって肌へキープさせる役割もあります。
使用量は10円玉大が目安です。
意外とご存知のない方も多いのですが、乳液も化粧水と同様コットンで使うことができます。
ミスト化粧水などで軽く濡らしたコットンに出してなじませ、顔全体にやさしく塗布していくだけ。びっくりするほどさっぱりつけられるので、乳液のべたつきが苦手という方はぜひ試してみてください。

◆保湿クリーム
基本の役割は乳液と同じですが、クリームは乳液よりも油性成分や美容成分を安定化して配合しやすい剤型。
化粧水や美容液の後に乳液を使っても乾燥してしまう…という場合は、フタとなる油分が不足している可能性も。乳液の代わり、もしくは乳液の後に保湿クリームを使ってきちんとうるおいを閉じ込めましょう。
使用量は、パール粒大が目安です。
◆収れん化粧水
「収れん」という言葉の通り、肌を引き締めるのが主な役割。
スキンケアの最後に使うことで、それまでに与えたうるおいを肌にキープする効果も期待できます。まれに洗顔後すぐ(保湿化粧水の前)使うものもありますが、特に表示がない場合は乳液の後に使うもの、と覚えておきましょう。
手のひらに出してそのまま顔になじませるのではなく、コットン使いが一般的。
コットンにたっぷり出したら、やさしくパッティングするようになじませます。パッティングすることで、よりひんやり感も味わいやすくなりますよ。
ただし力の入れすぎにはくれぐれも注意!やさしい力加減で、丁寧にパッティングしましょう。また化粧水の量が少ないと毛羽立ちにつながることあるため、たっぷりコットンに出して使ってくださいね。

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◆ナイトクリーム
通常の保湿クリームとは別に使う、夜用のクリーム。
朝も使えるものに比べると油分の配合率がより多く、肌に与えたうるおいが逃げないように膜を張ります。睡眠中の乾燥から肌を守る、まさにフタのような役割を果たすアイテムです。
特に肌が乾燥しやすい方、朝起きた時に肌がかさついている気がする…という方は取り入れる価値あり。パール1粒大が目安ですが、べたつきが気になる場合はスキンケアパウダーなどを活用するのも一手ですよ。
◆アイクリーム
アイクリームは、乾燥しやすい目元を集中的に保湿するための部分用クリームです。
目周りは、顔の中でも特に皮膚が薄くかさつきやすい部位。瞬きなどで良く動くこともあり、乾燥小じわが起きやすい傾向にあります。
気になる前に、予防として早めにアイクリームを取り入れましょう。
使用量はあずき大が目安。
指にとって上下のまぶたに点置きしたら、指先でやさしくなじませます。くれぐれもこすらないように要注意!
濃厚なテクスチャーのものが多いので、基本的にはお手入れの最後に使用します(まれにクリームの前などに使うものもあります)。

◆パック(塗るマスク・シートマスク)
貼る系(シートマスク)はアイテムによって異なるが、洗顔後すぐor化粧水の後が多い
塗るタイプも貼るタイプも、全顔に使うものが主流。
どちらもかなりさまざまなアイテムが存在するため、一概に使用法や順番をお伝えするのが難しいところです。各アイテムの説明に準ずるようにしましょう。
塗るタイプは、洗顔後に使って流すものやナイトクリームのようにお手入れの後に使うものなどが一般的。
前者であればクレイ(泥)などを配合しているものもあり、不要な汚れを落としながらうるおいケアが可能な場合も。後者はジェルのような使用感のものが多いため、クリームのべたつきが苦手な方でも就寝中の保湿ケアが気軽にできます。
一方貼るタイプのパック(シートマスク)は、基本的には水分を集中的に補うアイテムとして活用するのがおすすめ。
化粧水としてor美容液として、もしくはどちらの役割も兼ねた商品が大多数です。近頃では1枚でスキンケアが完結するオールインワンタイプもありますね。
こちらも塗るタイプと同様、各アイテムごとの使用法にのっとって使いましょう。
◆美容オイル
製品によるが、以下のパターンのいずれか・もしくはその中であればいつでも使えることが多い
・洗顔後(導入美容液として使用)
・化粧水の後(保湿美容液として使用)
・お手入れの最後(クリームのように、仕上げとして使用)
「美容オイル」といっても実にさまざま。
とはいえ、主にキャリアオイル※と、キャリアオイルに水溶性の美容成分などを合わせたオイルタイプの美容液、という分類にできるのではないでしょうか。
(※ホホバオイルやタマヌオイル、アルガンオイルといった、純粋に植物から抽出された100%の植物オイル)
いずれの場合も、上記の枠内に示したような使い方・順序で使うことが大半です。キャリアオイルの場合は、ボディやヘアケアにも活用できますね。
ただし効果などはオイルによってかなり違いがあるため、一概に説明するのが難しいところ。テクスチャーも、濃厚なものからサラッとしたものまでかなりさまざまです。乾燥肌はもちろんオイリー肌にも適したオイル・使い方があるので、それぞれの特徴を調べたうえで、気に入るものを選びましょう。
まとめ
今回は、スキンケアアイテムを使う順番やハウツーテクニックをとことんご紹介しました!疑問に思っていたことは解消しましたか?
たくさんのアイテムをご紹介しましたが、大切なのは自分の肌の状態を理解し、それに合ったアイテムを使うこと。また、製品ごとに推奨された使用方法を守ることも重要です。
今回お伝えした内容はあくまでベースにしていただき、自分にとってベストなスキンケアアイテムや方法を見つけてくださいね。
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